ひと昔前まで、賃貸物件を借りる際は連帯保証人が必要でした。
しかし最近は家賃保証会社(立て替え業者)を利用するケースが増えています。
では家賃保証会社とは具体的どのようなものなのでしょうか?
この記事では賃貸物件に引っ越しを検討中の方に向け、家賃保証会社を使用するメリットとデメリットをお伝えします。
ぜひ参考にしていただき、スムーズな入居に役立ててください。
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まずは賃貸物件を借りるときに利用する、保証会社とはどのようなものなのか概要を詳しく見ていきましょう。
家賃保証会社とは入居者がなんらかの理由で家賃を支払えなくなったとき、立て替えてくれる会社です。
最近では賃貸借契約の70%が立て替え業者を利用していると言われ、入居者の半数以上が連帯保証人不要で入居しています。
なぜ増えているのか?
核家族化や高齢社会、外国人の増加にともない、最近は連帯保証人が立てにくい時代です。
連帯保証人になるためには年齢制限や安定した年収が条件になるため、条件に合う身内や友人がいないケースもあります。
そのような状況でも賃貸物件に入居したい方はいますし、貸し主側もできるだけ空き室になるのを避けたいですよね。
立て替え会社を利用すれば両者にとってメリットが生じます。
先述した「賃貸借契約の70%が保証会社を利用している」というのもうなずけますね。
保証会社の役割
保証会社の持つ役割は以下の通りです。
●家賃滞納時の保証
●家賃の回収
●家賃不払いによる裁判費用の負担
●原状回復するための費用の負担
「立て替え会社=家賃を保証してくれるところ」というイメージがありますが、それ以外にも家賃の回収を代行したり、裁判費用を捻出したりする役割を持っています。
上記の作業は一般的に貸し主側でおこなうものです。
しかしオーナー業をしているとさまざまな業務に追われ、滞納された家賃の督促や控訴などが大きな負担になるかと思います。
とくに兼業でオーナー業をしている方は専業オーナーより忙しく、「そこまで手が回らない」という事態になりかねません。
立て替え会社を利用すればそのぶん手間が省け、時間も労力も節約できるのがメリットです。
賃貸物件の入居時に保証会社を利用するメリットとは?

次に賃貸物件への入居時に保証会社を利用するメリットを見ていきましょう。
連帯保証人がいなくても賃貸物件を借りられる
大きなメリットは連帯保証人がいなくても賃貸物件を借りられるという点です。
賃貸物件に入居する際、一般的には連帯保証人が必要ですが、なかには「頼れる身内や友人がいない…」というケースもあります。
連帯保証人というのは契約者本人と同等の義務を背負わなくてはなりません。
「連帯」のつかない一般的な保証人と違い、家賃を滞納したらすぐに督促の連絡がいくのです。
責任が重いためみずから進んでなってくれる方はあまりいないですし、「賃貸物件を借りたいけど気が引けて身内や友人にお願いできない」という方も多いでしょう。
そのようなときに役立つのが立て替え会社なのです。
入居審査に不安がある方にもおすすめ
保証会社を利用すれば、入居審査に不安がある方でも審査に通りやすいのがメリットです。
収入が安定していない方や転職したばかりの方は、入居審査に通らず、賃貸契約をおこなえない場合があります。
保証会社を立てることで無事に入居審査が通ったケースもめずらしくありません。
一般的に審査に通りにくいとされるお年寄りや外国の方、アルバイトや水商売の方でも、保証会社を利用すれば入居できる可能性が高くなるでしょう。
また支払いの信用力がアップするので、自営業の方や会社を設立して間もない方が事務所を契約するときにも便利です。
敷金がゼロになる可能性も
保証会社は家賃の保証だけでなく、原状回復費用なども一緒にカバーしてくれます。
そのため初期費用として支払う敷金が不要になり、結果入居時のコストをおさえることが可能です。
初期費用にあまりお金をかけられない方にとってもメリットがありますね。
滞納しても身内や友人に迷惑がかからない
先ほどもお話ししましたが、入居者がなにかしらの理由で家賃を滞納してしまうと連帯保証人に連絡がいきます。
そのため滞納すると身内や友人に明確がかかるのがデメリットです。
しかし保証会社を利用している場合、家賃を立て替えたあとは入居者に対して請求が来るので、身内や友人に迷惑をかける心配がありません。
そもそも滞納しないように支払うべきですが、万が一のとき、連帯保証人になってくれた相手に対し負担をかけなくて済みます。
貸し主にもメリットがある
家賃を滞納されても立て替え業者が立て替えてくれるので、借り主だけでなく貸し主にもメリットがあります。
賃貸経営において大切な家賃収入は、途絶えてしまうととても困りますよね。
取り立てをおこなうのも大変ですし、そもそも家賃収入がないと賃貸経営は成り立ちません。
入居者が支払ってくれなくても保証されるので、貸し主側も安心して賃貸借できます。
賃貸物件の入居時に保証会社を利用するデメリットとは?

では賃貸物件に入居する際、保証会社を利用するとどのようなデメリットが生じるのでしょうか?
保証料が発生する
保証会社を利用する大きなデメリットは、保証料の発生です。
一般的に保証料は毎月の家賃に上乗せされて請求されます。
そのため毎月の固定費が割高になり、入居者側の負担が大きくなってしまうでしょう。
保証料の目安は以下の通りです。
●事業用賃貸:家賃1カ月分
●居住用賃貸:家賃0.5カ月分から1カ月分
連帯保証人を立てれば保証料は必要ないので、「保証料を支払うのがもったいない」という入居者もいます。
また立て替え業者との契約は1年契約になっているのが一般的です。
更新ごとに更新料の支払いも発生するため、金銭的な負担がデメリットになります。
更新料の目安は以下の通りです。
●事業用賃貸:家賃0.1カ月分
●居住用賃貸:1万円前後
保証会社は基本的に選べない
入居者側では会社を選べないのもデメリットです。
基本的には貸し主や不動産会社が決めているところに審査を出すので、同じ会社に滞納履歴がある方は審査に通らないかもしれません。
賃貸物件ごとに立て替え会社を変えているケースもあり、入居時はどこになるのかチェックしておきましょう。
支払った保証料は戻ってこない
保証料として支払ったお金は、掛け捨て保険のような扱いになるので退去時に戻ってきません。
「滞納していないから返してほしい」という方もいますが、戻ってこないお金なので注意してください。
滞納時の対応が厳しい可能性も
家賃を滞納した場合、督促の専門部署などから連絡が入ります。
そのため貸し主や不動産会社からの督促に比べて厳しい対応をされるのがデメリットです。
連絡が頻繁に来たり裁判沙汰になったりする可能性もあるので、滞納時は速やかな対応を心がけてください。
滞納すると信用情報に傷がつき、将来買い物するためのクレジットカードをつくれなかったり、住宅ローンや自動車ローンを組むのが難しくなったりするので注意しましょう。
まとめ
この記事では賃貸物件への入居を検討中の方に向け、保証会社の概要や特徴、メリットとデメリットをお伝えしました。
さまざまな嬉しいメリットがある反面、会社を選べない、保証料の負担があるといったデメリットが発生します。
メリットとデメリットをおさえたうえで、納得のいく賃貸物件探しをおこなってください。
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