多くの人が暮らすマンションやアパートなどの賃貸物件で、よく聞かれるのが騒音によるトラブルです。
上下階や隣室から聞こえてくる音が気になるのと同様に、自分たち家族が出す音が、近隣にストレスを与えているかもしれません。
今回は、賃貸物件で騒音トラブルになりやすいのはどのような音なのか、物件の構造によって防音性や遮音性に違いがあるのかを解説します。
賃貸物件でもできる防音の工夫も紹介しますので、トラブルを避けたいと考えている方は参考にしてください。
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賃貸の集合住宅での騒音トラブルは、さまざまな音が原因になります。
なかには「えっ、こんな音が?」と思うものもありますが、どのような音に対してストレスを感じるかは、人によって違うのです。
ここでは騒音トラブルの原因となる可能性がある音を、5つ紹介します。
洗濯や掃除などの生活音
洗濯や掃除などの音が、騒音トラブルを起こすことがあります。
洗濯や掃除などは生活音であるため、防音のしようがない……と思ってしまいますが、トラブルになるのは夜間などに音を出したときです。
日中仕事に出ていて、夜しか掃除や洗濯ができない人もいるでしょう。
そのようなときでも、静音タイプの洗濯機を選ぶ、タイマーで早い時間に洗濯を終わらせる、掃除は休みの日の日中にするなど工夫することが大切です。
テレビや音楽の音
テレビや音楽の音も、ボリュームによっては騒音となります。
とくにテレビやステレオは、壁の近くに置いていることがほとんどではないでしょうか。
スピーカーを利用して音源を壁から離す、夜間はヘッドフォンを利用するなどすることで、防音することが可能です。
楽器の演奏音
楽器の演奏音も、騒音トラブルのもとになります。
楽器の演奏が禁止になっている物件も多いので、楽器を演奏するときには賃貸借契約書に記載がないか確認しましょう。
トラブルを気にせず楽器を演奏したいときには、楽器演奏可の物件を探すのがおすすめです。
子どもが出す足音や騒ぐ音
子どもが部屋を走り回る音や騒ぐ音が、隣や下の部屋に響いて問題になることがよくあります。
子どもがいる場合には、入居するときに両隣だけではなく階下にも挨拶をしておくと、トラブルが発生する可能性を下げられます。
もちろん、挨拶してあるからといって、気にしなくていいわけではありません。
普段の生活から、子どもたちが走り回ったり騒いだりしないよう、注意するようにしてください。
怒鳴り声などの大声
子どもを叱ったり、夫婦げんかをしたりするときの大声も、騒音トラブルになることがあります。
叱りつけたりけんかをしたりしているときには、最初は冷静に話していても、自分では気がつかないうちについついエスカレートしがちです。
叱り声やけんかによる大声は、うるさいというだけではなく心理的なストレスにもなり得ます。
限度を超えて、警察を呼ばれるようなことがないようにしましょう。
賃貸の構造による防音性や遮音性の違い

ここからは、賃貸の構造によって、防音性や遮音性がどう異なるのかを解説します。
音には2種類ある
そもそも音には「空気音」と「固体音」の2種類があり、どちらの音なのかによって防音対策が異なります。
空気音は、ある地点で発生した音が空気を伝わり、壁や窓を通って聞こえてくるものです。
アパートやマンションなどの賃貸で発生する空気音としては、隣の部屋から聞こえてくる話し声や笑い声、テレビやステレオの音などが挙げられます。
空気音をできるだけ遮音するポイントは、音の通り道となる窓やドアなどの隙間を防ぐこと、そして壁を音が通過しないように防音性を高めることです。
対策を施すことで、隣からの音を防ぐと同時に、自室から出る音が隣に響くことを防ぎます。
対して固体音は、壁や床が振動することで伝わる音です。
床にものを落とした音や、子どもが走り回る足音が下に響く音が固体音です。
洗濯機がガタガタする音が響くのも、固体音に含まれます。
固体音に関しては、上から響く音を防ぐのは困難ですが、自身が出す音を減らすことは可能です。
賃貸の構造による防音性や遮音性の違い
賃貸物件の構造によっても、防音性や遮音性に違いがあります。
イメージ的に、木造のアパートのほうが、鉄筋コンクリート造のマンションよりも、構造上隣の音が聞こえるように感じます。
たしかに木造のほうが、空気音が伝わりやすく、壁が厚い鉄筋コンクリートは音が聞こえにくいことは事実です。
しかし、鉄筋コンクリート造だからといって、まったく音が聞こえないわけではありません。
足音や家具を移動するときにでるような固体音は、構造が鉄筋コンクリート造でも響いてきます。
また、鉄筋コンクリート造であっても、壁までコンクリートとは限りません。
柱や梁(はり)はコンクリートであっても、壁には石膏ボードやグラスウールを入れて作っているケースもあり、木造アパートと同じように空気音が聞こえることは少なくはないのです。
賃貸で騒音トラブルを防ぐためにできる防音の工夫

木造であっても鉄筋コンクリートであっても、音は聞こえてくるものです。
しかし、防音や遮音の工夫をすることで、騒音トラブルをできるだけ遠ざけることは可能です。
ここからは、賃貸物件でもできる、防音や遮音の工夫を紹介します。
防音・防振マットを敷く
床の上を飛び跳ねたり、ものを落としたりしたときに伝わる固体音は、フローリングの床を伝わっていくことが特徴です。
床から伝わる固体音を防ぐには、あらかじめ防音や防振に効果があるマットを敷いておくのが有効です。
防音や防振マットはゴムなどが使用されていて、防音効果はもちろん、保湿性やクッション性があります。
振動が気になる、洗濯機などの下に敷いておくのもおすすめです。
防音カーテンを取り付ける
外からの音が気になる、音楽の音を外に響かせたくないといったときには、防音カーテンが有効です。
防音カーテンや遮音カーテンには、音を吸収する吸音効果があり、空気音に対して効果があります。
防音カーテンを設置するときには、音ができるだけもれないよう、裾は床よりも長くするなど、可能な限り隙間をなくす工夫をすることが重要です。
カーテンの上部から音が漏れないよう、カーテンレールカバーをあわせて取り付けるとさらに防音効果が高まります。
防音パネルや吸音材を壁にはる
防音パネルや吸音板を、壁に立てかけるのも防音や遮音に役立ちます。
賃貸で防音対策をするときには原状復帰が気になりますが、防音パネルは家具と壁の間に立てかけるだけでも効果があります。
防音パネルは種類が多く、フェルトやゴム、特殊ボードなどから選べることが特徴です。
色やデザインもいろいろなので、防音対策を施しながら、部屋の模様替えができることもポイントです。
防音パネルは部屋全体にはると効果的ですが、コストがかかってしまいます。
テレビを置いてある面だけなど、気になる部分にはるだけでも防音効果を感じられるので、試してみてください。
まとめ
賃貸における騒音トラブルは、子どもが出す騒音や音楽だけではなく、ほんの生活音がひきがねになることがあります。
集合住宅に住むときには、できる範囲内で防音や遮音の対策をしておくほうが無難です。
賃貸であっても、遮音カーテンや防音マットなど、床や壁を傷つけることなく対策を施すことは可能です。
今回の記事を参考に、防音対策をしてみましょう。
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