賃貸物件を借りるときには家賃ばかりが気になりますが、初期費用も念頭に置いておく必要があります。
しかし、賃貸物件を借りるときの初期費用がどれくらいかかるのかわからず、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、賃貸物件を借りるときに必要な初期費用と相場を紹介します。
あらかじめ初期費用の見込みを立てておくことで、予算にあった物件探しができるようになるでしょう。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件の初期費用①敷金と礼金
賃貸物件を借りるときに、まず必要になるのが敷金と礼金です。
敷金と礼金とはどのような費用なのか、相場とあわせて紹介します。
敷金と礼金
まず初期費用として発生する敷金とは、賃貸物件を借りている間にダメージを与えてしまった場合、原状回復するためにあらかじめ預けておく費用です。
契約を終えて退去するときに、原状回復するためにかかった費用を差し引かれて返金されます。
部屋を大切に使っていて、退去するときに劣化が少なければ、戻ってくるお金は多くなります。
対して礼金は、部屋を貸してくれる大家さんにお礼として払うお金です。
敷金と違って、退去するときに戻ってくることはありません。
敷金と礼金の相場
初期費用として支払う敷金は、家賃の1～2カ月分が相場とされています。
礼金についても同様に、家賃の1～2カ月分が相場とされていますが、地域差が大きいことが特徴です。
敷金や礼金がない物件がある理由
賃貸物件を探していると、敷金と礼金が不要の「ゼロゼロ物件」を見ることがあります。
敷金と礼金不要なら初期費用が安くつくので、気になっている方も多いのではないでしょうか？
しかし、どうして通常なら発生する敷金と礼金が不要になるのか気になります。
基本的に、敷金や礼金を不要とするのには、入居者を増やしたいという理由があります。
最近は、インターネットを使って賃貸物件を探す人が増えてきて、賃貸物件を貸す側も競争率が高くなってきました。
敷金や礼金を不要とすることで、初期費用を抑えて部屋を借りたい人に魅力的にアピールできることが、敷金や礼金を不要とする理由のひとつとして挙げられます。
また、近年は入居するときに、家賃保証会社を利用することも増えています。
入居者が家賃保証会社と契約していれば、万一家賃の滞納が発生しても心配する必要がないことも、ゼロゼロ物件が増えている理由です。
賃貸物件の初期費用②仲介手数料
賃貸物件を借りるときにかかる初期費用としては、不動産会社に支払う仲介手数料もあります。
仲介手数料とはどのような費用なのか、相場とあわせて見てみましょう。
仲介手数料
初期費用として発生する仲介手数料は、物件を紹介してくれた不動産会社に、物件の案内や、契約の手続きをしてくれた対価として支払うお金を指します。
仲介手数料の相場
仲介手数料は、家賃の0.5～1カ月分＋消費税が相場です。
実は仲介手数料は、上限が家賃1カ月分＋消費税と、宅地建物取引業法で定められているため、これ以上請求されることはありません。
仲介手数料は、大家さんと入居者のどちらが支払っても良いとされていますが、トータルの上限が家賃1カ月分＋消費税になります。
そのため、大家さんと入居者が半分ずつ負担するケースでは、0.5カ月ずつとなることもあるのが特徴です。
仲介手数料が無料の物件がある理由
初期費用として必要になることが多い仲介手数料ですが、敷金や礼金と同様に、無料となっている物件を見かけるようになりました。
仲介手数料が無料になると、不動産会社はどのように利益を得ているのか心配になってしまいますが、どのような仕組みになっているのでしょうか。
一般的に、仲介手数料が無料になるのは、不動産会社が大家さんから物件そのものを借り上げて管理しているケースです。
このような物件をサブリース物件と呼びます。
サブリース物件では、もともとの大家さんと借り主を仲介するのではなく、不動産会社が貸主、つまり大家さんの立場になるので「仲介」ではなくなります。
そのため仲介手数料が発生しなくなるのです。
仲介手数料が不要になるからといって、家賃に上乗せされているわけではありません。
仲介手数料不要なら、初期費用を安く抑えてお得に借りられるので、探してみても良いでしょう。
賃貸物件の初期費用③前家賃・火災保険料・保証料・鍵交換料
賃貸物件の初期費用は、敷金・礼金、仲介手数料以外にもあります。
ここからは、これらのほかに必要になる初期費用を紹介します。
前家賃
前家賃とは、賃貸契約をしたときに、当月の家賃とは別に翌月分の家賃を支払うことを指します。
たとえば、3月に賃貸契約を結び、4月1日から入居するようなケースでは、契約したときに前家賃として4月分の家賃を支払います。
3月の途中で入居する場合には、3月分を日割り計算したものと、4月分をあわせて前家賃とするのが一般的です。
前家賃は翌月1カ月分とすることがほとんどですが、物件によっては翌々月までの2カ月分を支払う場合もあります。
いずれにしても、前家賃は、やがて払うべき家賃を初期費用として先に支払うだけなので、損をするわけではないので安心してください。
火災保険料
初期費用には、火災保険料が含まれていることも多くあります。
火災保険料は、物件で火事が発生したときはもちろん、水漏れなどのトラブルがあったときに備えて支払うものです。
火災保険料の相場は、一人暮らしの場合で年間15,000円前後、カップルやファミリーなら20,000円程度です。
火災保険に入らなかった場合には、火災が発生したら原状回復に多大な費用が発生します。
通常は契約時に加入し、初期費用と一緒に保険料の支払いを求められるので、トラブルを避けるためにも加入するようにしましょう。
保証料
保証料とは、家賃保証会社を利用する場合に初期費用に含めて支払う費用で、家賃1カ月分と共益費0.5カ月分が相場です。
家賃保証会社は、万一家賃を支払えなくなった場合に備えて入るものなので、契約を終了しても戻ってきません。
家賃債務保証を利用すると、連帯保証人が不要になるケースもあるので、利用したい場合には、不動産会社に確認してみると良いでしょう。
鍵交換料
鍵交換料は、前に住んでいた人が退去したあとに、鍵を取り換えるために必要な初期費用です。
もし鍵を交換しないで入居した場合には、前の住人に悪意があれば不法侵入を許すことにもなりかねません。
退去するとき、大家さんや不動産会社に鍵は返すものですが、スペアキーを作っていたかどうかまでは確認のしようがないためです。
鍵交換料としては、一般的なシリンダー錠で10,000～15,000円前後が相場となります。
表面にくぼみがついたディンプルキーなら15,000～25,000円、カードキーなら10,000～12,000円と、鍵の種類によって異なり、オートロックや特殊な鍵になるほど高額になるのが一般的です。
まとめ
賃貸物件に入居するときに発生する、初期費用の種類と相場などを紹介してきました。
初期費用には、敷金のように退去時に戻ってくるもの、前家賃のようにあらかじめ立て替えて払っておくだけのもの、礼金のように戻ってこないものがあります。
また、火災保険料など、自分を守るために必要な費用も含まれています。
最近は敷金礼金や、仲介手数料を不要とする賃貸も増えてきているので、初期費用を抑えたい場合には、そのような賃貸を探してみるのもおすすめです。
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