大阪府北東部に位置する守口市は門真市と同じくパナソニック（旧松下電子工業）の本社が置かれ、企業城下町として発展、最近は大阪中心部へのベッドタウンとして注目されています。
この記事では、大阪府守口市における一人暮らし物件について、具体的な探し方に加えて、家賃相場がどのあたりか、物件を選ぶポイントについて解説します。

守口市は一人暮らしに適してる？

この章では守口市と一人暮らしとの相性について、大阪市中心部（梅田・堂島・中之島・淀屋橋など）へのアクセス、商業施設の集積度、治安などの面から解説します。

守口市と一人暮らしの相性①：アクセス

守口市には京阪電車・大阪市営地下鉄の谷町線・大阪モノレールが乗り入れるなど高校鉄道は充実しており、加えて京阪電車守口市駅は快速急行・準急などが停まります。
京阪本線を使えば守口市駅から中之島（20分以内）や淀屋橋（15分以内）まで直通で、谷町線なら守口駅から東梅田まで15分以内で到着します
京阪本線沿線（守口市駅・土居駅・滝井駅）や谷町線沿線（守口駅・大日駅）は北部に集中しており、寺方・大枝といった南部はバス便が中心となります。

守口市と一人暮らしの相性②：商業施設

守口市には、土居駅前商店街をはじめとして、守口市駅周辺の桜通り商店街・エル守口商店街など、昭和時代に発展した商店街が健在で、一人暮らしにとっては便利です。
大型商業施設も増えており、2006年には、旧三洋電機大日工場跡にイオンモール大日が開業、さらに2023年にはイオンタウン守口（仮称）のオープンが予定されています。
旧森口市役所跡にできるイオンタウン守口は総床面積約9000㎡の標準サイズで、食品スーパーを核として、20～30店舗が入居する見通しです。

守口市と一人暮らしの相性③：治安

大阪府43市町村の治安ランキングでは38位と決して良いほうではないですが、実際に暮らしてみると治安が悪いという雰囲気は感じません。
サイトに掲載されている治安に関する口コミも、主観や先入観が入っているコメントが多いのであまりあてにはできません。
他のエリアでもいえることですが、人通りが少ないような路地は極力避ける（とくに女性の場合）などある程度気をつけつつ、普通に暮らしていればトラブルには巻き込まれません。
確かに1人暮らしの場合は用心に越したことはなく、メインストリートに面し、階数が高く、オートロックや電気錠つきといった賃貸物件を選んだほうが安心です。

守口市における一人暮らし物件の探し方

この章では、守口市における一人暮らし物件の探し方について、賃貸物件の情報収集・不動産会社選び、現地確認の順番で解説します。

守口市における一人暮らし探し方①：情報を集める

最初のステップとして、「SUUMO」・「HOME'S」・「マイナビ賃貸」といった大手不動産情報サイトを利用しましょう。
各サイトとも、日本全国の賃貸情報を収集でき、沿線別・エリア別に物件を層別、さらには家賃・駅からのアクセス・間取り・専有面積などの検索条件で絞り込みも可能です。
守口市に限っても、（時期によっても違うが）1万件を超える物件情報が掲載されており、暁町・神木町・金田町といった町別情報をあいうえお順に検索ができます。
さらに便利なのがマップ検索機能で、守口市全体の地図を眺めつつ賃貸物件を検索、駅からの位置関係などをビジュアル認識できます。
ネット情報以外では、ポスティングで入ってくるチラシのなかにはサイトに載らないお宝もまぎれているので、現在のお住まいが守口市または周辺地域ならこまめにチェックしましょう。

守口市における一人暮らし探し方②：不動産会社に依頼する

情報サイトやチラシである程度賃貸物件の目星がついたら、今度は実際に不動産会社に連絡をとり、守口市周辺の賃貸物件仲介を依頼します。
大手不動産会社の場合は賃貸物件のカバレッジが多く、豊富な数から物件を比較できるほか、引っ越し費用支払いなどにクレジットカードが使えるのも便利です。
不動産物件の窓口は街の不動産屋で、地域密着で貸主とも懇意の場合が多く、家賃などの入居条件について融通が利く場合も少なくないようです。
一方で地元密着ゆえのデメリットとして、「不動産屋のお眼鏡にかなわない」つまり「借主としてふさわしくない」と思われて入居を断られるようなこともあるようです。

守口市における一人暮らし探し方③：現地確認

気に入った物件が決まったら机上データだけで判断するのではなく、実際に現地に出向いて、給湯機など器具故障の有無や周辺環境も確認しましょう。

守口市の一人暮らしの賃貸物件相場

この章では、守口市における一人暮らし向け賃貸物件の家賃相場について、建物構造（木造アパート・RCマンション）やエリアの違いを交えて解説します。
一人暮らし向けのワンルームマンションや1DKアパートの平均家賃は、守口市で4.6万円で、ここ数年は大きく変動していません。
同じ大阪府北東部と比較すると枚方（4.6万円）と同水準、高槻（5.7万円）・茨木（5.4万円）・摂津（4.9万円）よりも低く、寝屋川（4.2万円）・四条畷（3.6万円）より高めです。
大阪市内との比較では、もっとも高水準の中央区（6.8万円）・北区（6.7万円）はもちろん、住吉区（4.5万円）を除いた市内全区より安くなっています。
大阪府内全61市区の中で、守口市は家賃安いほうから23番目に位置し、大阪市を除いた38市区ランキングでは、高いほうから16番目に位置しています。

守口市における一人暮らし物件探しのポイント

この章では、守口市における一人暮らし物件探しのポイントを、吟味すべき希望条件・ハマりやすい落とし穴などを中心に解説します。

守口市における一人暮らし物件探しのポイント1：おとり広告
「格安家賃！南向き住戸・駅から歩いて3分・床暖房つき・超築浅物件・オートバス」などというチラシが入ってきたら、思わず飛びつきたくなりますよね？
ところが喜び勇んで不動産屋に問い合わせると、「お客さんすみませーん、たった今他のお客さんが気に入って即契約しちゃったんです」とがっかりな結末。
「お忙しいなかせっかく問い合わせてくれたので、お詫びとしてまだ広告に載せていないお宝物件を紹介しますよ」と持ちかけてくる担当者、よくある話です。
チラシに載せていた広告は、実際には存在しないあるいはすでに契約済みの物件で、こうしたお客を集めるための「おとり広告」は景品表示法などにより禁止されています。

守口市における一人暮らし物件探しのポイント2：徒歩5分はどうやって測る
不動産情報サイトの物件概要では「守口市駅まで徒歩10分」とされていても、実際に歩いてみると10分以上かかることは多く、逆はほぼ100％ありません。
賃貸広告において徒歩時間の測り方ですが、たとえば「駅まで」といった場合は駅の入り口を意味し、改札口やましてやホームまでではありません。
徒歩時間を測るにあたって歩くスピードは時速4.8ｋｍ、女性のハイヒールを基準にしたとされますが、実際に歩いてみると男性でも時速4.8ｋｍはそこそこ速足です。
開かずの踏切ほどではないにしても、一般的に踏切では5分程度待つのはあたりまえ、信号でも1～2分待つことがが多いですが、不動産広告の徒歩時間には含まれません。

まとめ

ベッドタウンとしての利便性も高く暮らしやすい守口市、商業施設も多くそれでいて家賃も比較的安く一人暮らしの方にはおすすめです。
おとり広告などの落とし穴には充分気をつけつつ、現地を必ず確認するなどの鉄則を守ったうえで、希望条件にあった物件を根気よく探しましょう。