賃貸物件を探す際、条件に駅近を挙げる人も少なくないと思います。
住まいが駅の近くにあり、駅周辺にはスーパーなどの店舗が揃い、通勤や通学に便利な駅近物件は理想的でしょう。
駅近というと、具体的には駅からどれくらいの距離の物件をイメージするでしょうか。
物件探しの際、どのくらいの範囲が駅近になるか把握しておくと、希望に沿った住まいを探しやすいかもしれません。
駅近の賃貸物件について、メリットやデメリットも含めて詳しく知っておきましょう。

人気の高い駅近物件の定義とは？

駅から近い賃貸物件は人気が高く、賃貸を探している人が希望する部屋の条件としていることは多いです。
駅から近い距離というと、具体的にはどれくらいの距離なのでしょうか。
一般的に人気の高い駅近物件は、駅から歩いて何分くらいの物件なのか調べてみました。

駅近とは徒歩何分くらい？

駅近というと、一般的には歩いて10分くらいの距離といわれています。
歩いて15分以上になると少し遠く感じはじめ、20分以上かかる距離だと歩くのは厳しいと感じる人も多いでしょう。
最寄りとなる駅から歩いて10分程度の物件は人気が高く、物件の建っている場所によっては空き室がほとんどないこともあります。
電車に乗っている時間は少し長くなるかもしれませんが、都心から離れたとしても、人によって、駅近の方が良いという場合もあります。
部屋探しの条件にもいろいろあり、家賃、ペット可、楽器可、広さ、間取りなどさまざまですが、駅近の魅力は夜道の安全面や、駅周辺での買い物のしやすさなどがあります。
多忙な人や、女性にとって、夜道の安全性や駅周辺の利便性の高さは優先順位が高くなるでしょう。
家賃の安さなどを考え駅から歩いて20分以上かかる物件を借りるのも良いですが、駅からの行き帰りを考えると、雨の日や寒い季節、暑い時期に長距離を歩くのは大変かもしれません。
特に夜は、道が暗い場合は危険な時間が短い方がよいでしょう。
歩くのが好きな人でも、通勤・通学は毎日のことなのでよく考えて部屋探しをしましょう。

駅近でも道によっては何分かかるか差が出る場合もある

不動産会社が運営しているサイトなどで検索し、広告に駅近と書いてあっても、実際に自分の目で見て確かめないと歩いて何分かかるかわかりません。
地形によっては歩きやすい道でないこともあり、想定しているよりも時間がかかることがあります。
一般的に不動産業界の定義では、徒歩1分＝80mの距離を基準として表記しています。
あくまでも一般的な表記であって、歩く速さは人によって違います。
道路の状態でも徒歩でかかる時間に差が生じます。
駅近で歩いて10分の物件という表記があったとしても、実際に現地へ行くと坂道が多く、行き帰りでかかる時間に差があるというケースもあります。
道の途中に信号が多かったり、信号の待ち時間が長かったり、歩道橋を利用しなければ道路を渡れないような広い道があったりして、広告に書かれているより時間がかかることもあるでしょう。
普通、駅から徒歩何分と表記がある場合、所要時間は駅の入り口からスタートして計測されています。
駅によっては改札まで距離がある地下鉄だったり、大き目の駅だったりと実際より長い距離になっている可能性もあります。
逆に言うと、駅から歩いて10分と表記されている物件でももう少し早く着くこともあり、歩いて10分の物件と15分の物件の差がほとんどないというケースもあります。

駅近物件のメリットとは！

駅近の部屋は魅力があり人気が高いです。
歩いて10分以上なら少し遠く感じると思いますが、それはそれで閑静な雰囲気が良いという場合もあるでしょう。
昼と夜では、歩きやすさが違うかもしれません。
広告の表記だけを見て判断するのではなく、実際に歩いて部屋探しをするようにしましょう。

駅近の部屋はメリットがたくさんある！

一人暮らし用の部屋を探している人にとっても、ファミリー向けの部屋を探している人にとっても、駅近の物件はメリットが多いため人気が高くなっています。
駅近物件は魅力がたくさんあるのです。

通勤・通学に便利

商業施設などが揃っていて生活しやすい

駅周辺は人通りが多いため夜道なども安心できる
駅によっては周辺環境がよく、生活に必要な施設が近くにあったり、買い物できる店舗や飲食店が揃っていたりすることもあります。
便利な駅だと駅周辺にほとんどの施設が揃っていて生活に困らないという利便性の高いケースもあります。

最大の魅力は利便性の良さ！

駅近物件の最大の魅力は利便性の良さと言っても過言ではないでしょう。
通勤にも通学にも楽ですし、駅まですぐだと思うと朝の準備をゆっくりできます。
遅刻も減るかもしれません。
雨の日など天気が悪い日も、大変な思いをしなくてすみます。
夜道でも長い距離を歩かなくてよいので、女性やお子さんにとっても安心できます。
通塾や通学で電車を使う場合も、お子さんの負担が減り通いやすくなる可能性があります。

駅周辺の便利さで生活が充実する

駅周辺に飲食店や買い物施設が充実し環境が整っていると、生活が便利になり、生活の質が向上するかもしれません。
自家用車やバイクがなくても、買い物帰りに荷物をもって長距離を歩かなくてもよいので、女性にとっては便利でしょう。
スーパーが便利な場所にあると、必要なときにすぐに立ち寄ることができるので、余計なものを買いだめしておく必要もありません。
生活が充実することで、健康管理もしやすくなるかもしれません。

道案内が簡単

駅が近いと、友人などが家に遊びに来るときに道案内が簡単なのでメリットになります。
駅まで迎えにいく場合も行きやすいですし、待ち合わせも駅周辺でできれば便利です。
友人を家に招きやすくなり、人との絆を深めやすくなる可能性もあります。

駅近物件にはデメリットもある

人気が高くメリットの多い駅近物件ですが、デメリットもあります。
メリットとなる面だけを見て物件を選ぶと後々後悔するケースもあるでしょう。

人気の物件が多く家賃が高いことが多い

建物が密に建てられていて日当たりなどが良くないケースがある

駅周辺の開発状況によって入居後に住環境が変化することもある

人通りが多く騒音が聞こえるかもしれない

車や電車の量が多いため空気が悪い

駅によっては繁華街が近くにあり治安面で不安がある
どのような住環境が合っているのかは人によって違います。
駅近が暮らしやすい人もいれば、少し駅から離れた物件が住みやすいという人もいるので、よく考えて部屋を決めましょう。
駅近物件に住んだ時のライフスタイルをイメージしてみましょう。

部屋の家賃が高く設定されている

駅近の部屋は住みやすく便利なため、駅に近くなるほど家賃が高くなる傾向があります。
同じ家賃でも、駅に近い物件と駅から遠い物件ではグレードなども変わってきます。
駅まで近いことが最優先事項なのか、間取りや部屋の広さなども欠かせない条件なのか、ライフスタイルにあわせて検討しましょう。

車の排気ガスなどが気になる

駅周辺のエリアは交通量が多いため、駅近の住まいも交通量の多さの影響が出ます。
特に大通り沿いに物件がある場合車の振動や音が気になってしまう人もいると思います。
排気ガス量も多くなるので、健康面で気をつけている人にとっては不安な要素となるでしょう。
ベランダやバルコニーがあっても洗濯物を外に干せないケースもあり、部屋干しをしなければならず衣類を太陽にあてることができないこともあります。
また、駅周辺にぎやかな繁華街があり、明るくていいものの騒音がうるさく感じることもあるでしょう。
居酒屋などが多い環境だと治安も悪くなりがちですし、夜中まで騒がしい音が聞こえてくると、静かに暮らしたい人にとっては住み心地が悪いかもしれません。

周辺環境が変わってしまうかもしれない

再開発のエリアになっている場所にある駅の場合、周辺環境の開発がすすめられていることもあります。
駅近物件に住み始めたころは日当たりの良い場所に立っていた物件でも、いつの間にか隣に太陽を遮るような建物が建設され、部屋の日当たりが悪くなってしまうというケースもあります。

まとめ

賃貸の部屋を探している人の条件で駅近を挙げる人は多いです。
駅近物件は利便性が高く、駅周辺に便利な施設があり生活がしやすいところも魅力です。
歩いて10分程度なら駅近という条件になるので、実際に歩いて距離感などを確かめた方が良いでしょう。
駅近の部屋は人気が高いので、空き室があまりないケースも多いです。
ライフスタイルに応じて、自分にとって欠かせない条件を把握して便利な駅近物件を探してみましょう。