賃貸物件を探している方のなかには、「角部屋に住みたい」と考える方が少なくありません。
角部屋は窓が多くて開放的なイメージがあり人気ですが、メリットもあればデメリットもあります。
賃貸の部屋を選ぶときには、メリットデメリットの両方を知ったうえで判断するのがおすすめです。
そこで今回は、角部屋のメリットデメリットを、そもそも角部屋とはどのような部屋なのかといった定義を説明したうえで詳しく紹介していきます。
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賃貸物件において、そもそもどういった部屋を「角部屋」と呼ぶのかは、法的に定義されているわけではありません。
一般的には、賃貸マンション、アパートなどで、それぞれの階の、廊下の端にある住戸、あるいは廊下が曲がっているときに、その曲がり角にある住戸を角部屋と定義します。
それぞれの階の端にある部屋を「端部屋」と定義し、曲がり角にある部屋を「角部屋」と定義することもあるようですが、一般的には両方とも「角部屋」と呼ばれます。
フロアの両端にしかないことから、マンションやアパートの規模が大きくフロアの部屋数が多いほど、角部屋の比率は下がります。
一般的に角部屋は数が少ないため希少性が高く、そのぶん賃貸価格が高くなるケースが多いことが特徴です。
賃貸物件で人気の角部屋のメリット

数が少ないこともあり、競争率が高くなりがちな角部屋を賃貸することには、以下の5つのメリットがあります。
●居室に窓が多く明るい
●風通しや通気性がいい
●ベランダの数が多い
●隣からの騒音が少ない
●中部屋よりも部屋が広いことが多い
それぞれ具体的に紹介していきます。
居室に窓が多く明るい
角部屋は、住戸に窓が多いことから日がよく入り、採光面ですぐれていることがメリットです。
一般的には、角部屋は最低でも方角が異なる2面に窓が配置されています。
複数の方角から日が差し込むため、日照時間が長くなり、明るく過ごせる時間が多いことが角部屋の特徴です。
ただし、角部屋だからといって、必ずしも採光性がいいとは限りません。
角部屋でも窓が面している方角がよくない、隣に高層ビルが建っているといった状況下では、日が入らないことがあります。
図面だけで判断することなく、実際の部屋を見に行って、周辺の状況を確認するようにしましょう。
風通しや通気性がいい
窓が2つ以上あることが多く、風通しや通気性がいいことが角部屋の特徴です。
風は入口と出口の2カ所があることで動くため、窓が1カ所だけでは風通しはよくなりません。
その点角部屋なら1つの窓から風を取り入れ、別の窓から出すことができるので、風通しは抜群です。
風が通って通気性がよければ湿度もたまりにくいので、カビが生えにくいことも角部屋のメリットです。
ベランダの数が多い
賃貸物件にもよりますが、角部屋にはベランダなどが2方面に付いていることが多いことも特徴です。
方角が変われば見える景色も違うことはもちろん、向きによって用途を使い分けられることもメリットです。
リビングに面した明るいバルコニーではガーデニングを楽しみ、寝室に面したバルコニーでは洗濯物や布団を干すなど、それぞれに適した使い分けが可能です。
隣からの騒音が少ない
角部屋は片面にしか住戸が接していないことから、隣からの生活音が少ないこともメリットです。
単純に考えても、両面がほかの住戸と接している中部屋と比較して、隣からの生活音は2分の1に軽減されます。
同時に自分たちの生活音が、隣に迷惑をかける心配も半分ですむのです。
角部屋に住むことは、隣人との騒音トラブルのリスク軽減につながります。
中部屋よりも部屋が広いことが多い
賃貸物件によって異なりますが、一般的に角部屋は、中部屋よりも広い住空間が取られていることが多いことも特徴です。
部屋数が多いこともあれば、部屋自体が広かったり、収納スペースが広く取られていたりと、中部屋とは違った間取りになっている物件がよく見られます。
同じ賃貸物件内で角部屋と中部屋の両方に空きがあるときには、両方を比較して検討するのがおすすめです。
賃貸物件で人気の角部屋のデメリット

日当たりや風通しがいい、騒音トラブルのリスクが少ないことから賃貸物件で人気の角部屋ですが、以下のようなデメリットもあります。
●外からの音や視線が気になる
●外気の影響を受けやすく断熱性が落ちる
●壁が少なく家具の配置が難しい
●家賃が高めになりがち
それぞれどのような点が問題になるのか、詳しく説明します。
外部からの音や視線が気になる
角部屋は、外からの音や人の視線が気になることが最初のデメリットです。
窓が多く、採光性に優れていることがメリットの角部屋ですが、反対に考えると外から中が見えやすいともいえ、外の音も聞こえやすいと考えられます。
ただし、部屋から道路まで距離がある、木が植えられていて部屋が見えるようにはなっていない、あるいは高層階に部屋があるなら気になることはないでしょう。
角部屋が1階や2階にある場合には、どの程度外からの視線が入りやすいか、車が通る音が聞こえてくるのかを確認してから入居を検討するのがおすすめです。
外気の影響を受けやすく断熱性が落ちる
角部屋は、片面がマンションやアパートの壁しかないので、外気の影響を受けやすく断熱性能が落ちることもデメリットのひとつです。
中部屋であれば、両隣に部屋が空気の層となって断熱材のような働きをするので、外気の影響を受けにくくなります。
角部屋は片面が壁しかないことに加え、窓が多いため室温調整をしても暖気や冷気が逃げやすいのです。
断熱性が落ちることは、光熱費が高くなることにもつながるので、生活費を節約したいと考えている人には、角部屋に住むのは少し負担になるかもしれません。
ただし、物件によっては断熱性能を落とさないよう、窓や壁に工夫をしているものもあるので、不動産会社に確認してみると良いでしょう。
壁が少なく家具の配置が難しい
角部屋は窓が多いぶん壁が少ないため、家具の配置が難しいこともデメリットとして挙げられます。
チェストやクローゼットは壁を背にして配置することが多いので、壁が少ないとそもそも置くスペースが少なくなってしまうのです。
また、角部屋は建物の構造となる大きな柱が配置されているので凸凹があることが多く、家具の配置によっては無駄なスペースができやすいことも特徴です。
新しく家具を買いそろえるのではなく、手持ちの家具を持っていくことを検討しているのなら、見取り図をもらって家具をおけるかチェックするのがおすすめです。
家賃が高めになりがち
角部屋は中部屋と比較すると、賃貸の家賃が高くなりがちなのもデメリットです。
角部屋は紹介してきたとおり、採光性や風通しがいい、部屋が広いケースが多いなどメリットが多いことから人気があります。
人気が高いため、家賃が多少高くても入居者を見つけやすいのです。
反対にいえば、角部屋は家賃が高いだけの価値があるとも考えられます。
家賃が気になるときには、同じ賃貸物件の中部屋と比較して、差額分の価値があるかを考えるといいでしょう。
まとめ
賃貸物件における角部屋の定義と、角部屋のメリットデメリットを解説してきました。
角部屋は日当たりや風通しがいいなどメリットが多いことから人気がありますが、そのぶん家賃は高めになります。
ただし、角部屋のすべてが採光性に優れているとも限りません。
希望にあう角部屋を探したいときには、不動産会社に相談しながら探すことをおすすめします。
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